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ラブカルチャースクール 2
第45章 エピローグ
『どんなことがあっても守ってやる』

力強く言ってくれた言葉が蘇る。

あぁ…こんなことまで本当に『守って』くれるんだ。

初対面から怖かったワタリだったけど、今では心から信頼できる存在になった。

ホズミもハナブサも…。

四天王に囲まれて温かい雰囲気になっている所に、また聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「あれ〜コトミ〜じゃないですかぁ〜!」

この軽い話し方とイントネーションは――――

「セルジュ…」

名前を呼ぶと同時に四天王の顔付きが、厳しくなる。

セルジュの登場で一瞬にして空気が張り詰めたことに、否応なしに緊張感が高まった。

「オォ〜!四天王もお揃いでぇ〜相変わらず厳つい顔ですね〜」

口調は軽いのに言っていることは喧嘩を売っている。

まさか三日目にして、こんな場面に遭遇するとは思いもしなかった。

「おい…」

「琴海さん…もう行きましょう」

ワタリが合図のように声を掛けると、ヤナセは私をセルジュから隠すように移動する。

「クックッ…なぁにそんなに警戒してるんですかぁ〜?何もする訳ないでしょう〜」

「行きましょう…」

挑発してくるセルジュを無視して、ヤナセは私の背中を押していく。

気になって振り返ると綺麗だけど、氷のようなセルジュの視線が絡みついてくる。

ドックン…

心臓が竦んで、冷や汗が浮く。

「またね〜コトミ…」

「行くぞ!セルジュ!」

呼ばれて手を振るセルジュの先には、独特の畏怖感を漂わせる講師が数人、こっちを見ていた。

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