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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
「ひぃっ!」

今まで見た事がない、ヤナセの表情に石化されそうになる。

きっと、他の講師だって飛び上がるんじゃなかろうか。

でも…ホズミは、然して気にした様子もなく

「あ〜ら、ヤナセったら〜怖い顔しちゃって!色男が台無しよ〜!生徒さんの前だから、笑顔でなくっちゃ〜」

ケラケラ笑いながら、私を解放した。

ヤナセは、目を細めたまま

「ホズミ…レッスン入ってるだろう…早く準備に入りなさい」

低めの声が、更に低く聞こえる。

「はいは〜い!じゃあ、またねぇ〜ぴよちゃん!ちゅっ!」

「ぴよちゃん?」

ホズミ姉さんは、意味不明な言葉と投げキッスを残して軽快に去って言った。

「たく…アイツは…」

ヤナセは小さく溜め息を吐く…これもまた珍しい。

何者なんだろう…『ホズミ』って…。

軽く髪を掻き上げて、改めて綺麗な姿勢で私に向き合ったヤナセは…

「お待ちしてました…琴海様、ラブカルチャースクール、マスターコースへようこそ…」

麗しの笑顔で、出迎えてくれた。


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