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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
ヤナセがお茶を淹れてくれてる間に、マスターコースの受付ラウンジをグルッと見渡す。

同じビル内だから室内の形は同じだけど、装飾品はちょっと違っていた。

「なんか…高級感が増してる気がする」

お上りさんみたいにキョロキョロしてると

「琴海様…お待たせしました…」

テーブルにカップが置かれ、ヤナセがティーポットから注いでくれる。

お茶を淹れる様まで、絵になる人だなぁ……あれ?

注がれた紅茶からは、どこかで記憶にある香りが漂ってきた。

「今日は…」

「アールグレイにしてみました…」

優しく微笑み、手前にカップが差し出される。

「アール…グレイ…」

一瞬…鋭い眼光が頭に過った。

カチャ…

手に取って一口含む

「美味しい…」

「有難うございます…」

ヤナセが淹れてくれる紅茶は、いつも本当に美味しくて――――

そして、店長の味と似ている…。


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