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第10章 Lesson 四天王

ホズミ姉さんが軽快な声が聴こえ、しばらくすると

「きゃはははっ！」
「え〜そんなぁ〜！」

女性客の楽しそうな声が響いてきた。

きっと、ホズミが何か言って盛り上げてるのかもしれない。

またご来店、決定だわね…うん…。

オムライスを作り続ける横でワタリは、ナポリタンを一気に作り始めた。

確かに簡単な方だが、大量のパスタを見事にトマトソースに絡めていく。

まるで、うねる生き物を操ってるみたいだった。

思わず目を奪われそうになると

「たまご！焦がすなよ！」

一喝される。

うぅ〜！
猛禽類のクセに良く見てるわよね！

てか、人間のクセにぃ！！

「はいっ！」

それからワタリを気にせず、ひたすらオムレツ職人になっていた。

出来上がったお皿をワタリが再びカウンターに渡す。

「出来たぞ！」

「オッケー！」

ん…？
今の 『オッケー！』って…ヤナセの声だった気が？