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第3章 マスターコース

プルルルルル！

内線が響いた…

いよいよ『マスターコース』開始だ！

少し身体が震えだすが…

「琴海様…レッスンの準備が整いました…」

「はい…」

ソファーから立ち上がると

「琴海様…お誕生日おめでとうございます」

「え…誕生日…」

キュン…胸が少し疼く。

「今日は別の意味でも新たな…琴海様の誕生日ですね…レッスン楽しんで来て下さい…」

ヤナセ…
身体中にモヤモヤしていた不安が、一気に勇気に変わって広がっていく様で…元気になる。

「はい！頑張ります！」

「クスクス…行ってらっしゃいませ…」

穏やかに微笑みながら、ヤナセは送り出してくれた。