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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
カチャカチャ…

ティーカップを運んで、テーブルの上に置いてくれる。

紅色の液体が、光を反射して揺らめく。

「今日はダージリンにしましたぁ〜!」

「わぁ〜!有難う〜!」

『ダージリン』…スタンダード初日に、セイジが淹れてくれた…。

その時、わざわざ買って来てくれたケーキに合わせて…。

数ヶ月前の出来事が…凄く懐かしく感じてしまう…。

きっと、申し送りに何を飲んだかまで細かく書いてあるんだろうな…。

生徒さんの趣向を知っておく事か…私も、勉強しないと!

そんな事を考えてる間に、コウセイが目の前に箱を持ってきた。

そして、ニッコリと笑い

「ジャ〜ン!琴海さ〜ん!お誕生日おめでとう〜!」

箱を開けると…

『HappyBirthday』と、デコレーションされている…

『さくらんぼのショートケーキ』

「え…ケーキ…」

「琴海さん、このケーキ好きなんでしょ!」

「うん…有難う…わざわざ買って来てくれたんだ…」

色んな思いが混ざりあって、胸が熱くなる。

「ま〜用意してたのは、ヤナセだけどね〜生徒さんの情報を知ってるの、受付だけだから」

コウセイは苦笑いしながら、蝋燭に火を着けていく…。


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