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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
「コウセイさん…」

「はぁ〜い!宜しくね!」

ケーキナイフの柄をこっちに向けて、差し出し

「大きく切ってね!」

ウィンクした。

「ふふ…はい、コウセイさんのは大きめに切るね!」

「有難う〜!」

そして再度、温かい紅茶が注がれた。

ケーキを一口食べると

「旨〜い!」

私より先に、コウセイが感激している。

「うん…美味しい…」

いつ食べても、このケーキは凄い美味しい。

「さくらんぼのケーキさぁ…前に余ったのくれたでしょ〜」

大きめに切ったピースをもう半分にして、コウセイは以前の話を思い出す。

「うん…」

「ナツが、号泣しながら食べてたんだよ〜!琴ちゃんから貰えた〜って!」

「はは…ナツったら…」

あれは確か…
『独占コース』初日…

セイジがお祝いと言って、今日みたいにホールで用意してくれて…。

「あれは…セイジが買ってきて…くれたんだよ…」

セイジの名前を口にすると…キュッと胸が締め付けられた。

上に載ってるさくらんぼを手に取って…

クチュ…口の中で…転がす。

さくらんぼを咥えながら…

いっぱい…

キスしたな…。


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