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ラブカルチャースクール 2
第3章 マスターコース
ボウッとしていると、ケーキを早々と食べ終わったコウセイが、口を拭きながらタブレットを取り出した。

「琴ちゃん、さっきの話しの続きと、今日のレッスンの確認をするね〜」

「はい…」

そうだよ…マスターのレッスンは始まってるんだから、しっかり目の前の事を頑張らないと!

「最近、ラブカルの生徒さんが凄い増えてて…それに伴って、マスターの生徒さんも増えたんだよ」

「それは…凄いですね…」

「う〜ん…確かにね…凄いのかもしれないけど…ちょっと複雑だよ…」

離婚歴があるせいか…コウセイの表情は、自嘲的に見えた…。

そして私も…他人事ではない…。

離婚前提で、講師資格を目指すのだから。

「マスターコースは特殊だったから…講師も限られてたけど、将来を見越してオールマイティーな講師を増員する事になったんだ…」

「そうなんですか…でも、それにコウセイさん選ばれたなら、凄いじゃないですかっ!」

マスターコースの講師なんて、かなりの実績と信頼が必要だと思うし!

ヤナセやセイジクラスになっていくって事だし!

「そっかな…凄いかは解らないけど、一生懸命な生徒さんの為に頑張らないとだよね」

明るく向けられるコウセイの笑顔は、いつも励まされる思いになる。


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