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ラブカルチャースクール 2
第12章 M Lesson 5回目
「うんっ!セイジの楽な様にして!」

勢い良く答えると、セイジは微笑んで 

「はは…有難う〜!お言葉に甘えて…よいしょっと!」

斜めになっていた上半身を直角に直した。

セイジに寄りかかっていた私は、反動で後ろに体重が掛かると、セイジがギュッと背中に腕を回して

「おっと!これでやっと抱き締められる…」

「え…」
 
「『抱き地蔵』は女性は抱き付けるけど、男は両手を塞がってるから、腰しか動かせなくて、ちょっともどかしいかな…」

逞しい腕を余して、スッポリと胸の中に包み込んでくれる。

「セイジ…」

「はぁ…これだけでも、落ち着くよね」

「うん…凄い…ホッとする…」

本当に…このまま時が止まって欲しいとさえ思う…。  

「セイジ…」 
 
「うん…」

ピッタリ密着して顔が見えなくて…
耳元で名前を囁くと、抱き締めてくれる腕に力が込められる。


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