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ラブカルチャースクール 2
第16章 Lesson 恩義
セイジは身体を起こし、床に落ちたシャツを簡単に腰に巻いて辺りを見回すと、積み重なったタオルを見付けて手に取って入り口の近くにある手洗い場でタオルを濡らしだした。

「セイジ…?」

濡らしたタオルをしっかり絞り、今度は綺麗に折り畳みながらソファーに戻ってきて

「琴海…汗掻いたから身体拭こうね」

優しく微笑みながら、上体を起こしてくれたが…

「え…」

「大丈夫?フラフラしない?」

「あ…うん…それは大丈夫だけど…拭くの?」

「うん、汗でベタベタしたら気持ち悪いでしょ」

「そう…だけど…」

身体拭くなら自分で出来るのになぁ…。

言おうか迷っている内に、セイジは腕を取って、優しくタオルを当ててきた。

「あっ…セイジ!自分で出来るから!」

タオルをセイジの手から取ろうとしたけど…

「拭かせて…俺が…したいから…」

少し目を伏せながら、セイジは自嘲的に微笑んだ。


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