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ラブカルチャースクール 2
第16章 Lesson 恩義
そよぐ風が身体を優しく包み込む… 

チョン…

唇に軽く何かが触れ…

ゆっくり目を開けると…

セイジの指先が唇を撫でていた。

「あ…」

セイジはその指先を自分の唇に運び

「間接…キッスかな…」

ふっと、艶っぽく微笑んだ。

キュン!

たったこれだけでも、ハートを鷲掴みされた気分。

「セイジ…」

「お休み…琴海…また来週…」

「また…来週…」

セイジは小さく頷いて、いつもの通り優しく微笑んで駅に向かって行く。

人影に消えて行くセイジの背中を一人佇みながら見送った。

時計を見ると20時になろうとしてて

「帰ろう…」

呟いた声は…

風に乗って掻き消えた…。


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