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第17章 Lesson 革命

「ただいま！夕飯急いで作るから待ってって！」

マンションに帰り着くと、旦那はリビングでテレビを観ていた。

特に何も気にした様子もなく、軽く私を一瞥してテレビに視線を戻す。

前だったらこれだけで無性に切なくなったが、最近は然程気にならなくなった。

「今日は何をしてたの？」

夕飯の材料を用意しながら話し掛けたが、返事は一切ない。

負けるな琴海！
これから起こすのは『革命』なんだから！

夕飯が出来上がる頃になると旦那は徐に立ち上がり、冷蔵庫からビールを取り出して一人で晩酌を始めた。 

少し嫌味にも感じてしまうけど…
旦那もどうしていいのか分からないのだろう…

不器用なのは、分かっている…。

また朝食に続き、久々に一緒に食べる夕飯。

「お待たせ！」

声を掛けて汁物をお腕に掬っていると、無言で椅子に座りビールを飲みながらおかずを食べ出した。

ゴクリ…

さぁ…これからが…いよいよ決戦だ…。