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第18章 M Lesson 教養K

ドックン…

キスだけで…こんなになるのは…
セイジだから。

まだしっとりしている厚い唇を指で開くと、受粉を待つ雌しべの様に、木の実と花弁はヌルッと蜜をまとわり付かせていた。

「あ…拭かなきゃ…」

また…シミになっちゃう…。

指に絡む分泌物を、急いでペーパーで拭うと、今度は胸の奥が鈍く疼く。

貴方を感じた跡を…
独りで消していく行為…。

クリーニング代なんかよりもっと切ない…

これが『現実』

ガラガラガラ！

勢い良く引っ張ると、ペーパーは一気に垂れさがる。

痛くなるくらい割れ目の間もしっかり拭いて、 ショーツも気持ちばかり拭った。

「これで…いいかな…」

今度は念の為に色々用意しとこ…。

でもそんなのは…まだ期待があるって事で…

本当の現実は…

キャンディみたいに…

甘くはないんだと…


思い知るんだ…。