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第18章 M Lesson 教養K

セイジは机に座ったままの私の背中に腕を回し

「ぎゅぅ…」

コウセイみたいに効果音付きで、腕に力を入れてきた。

断れなかっただけでも凄く嬉しくて、目頭が少し熱くなりながらセイジの背中に腕を回す。

「うん…ぎゅぅぅぅ…」

コウセイは

『ニコニコ笑ってぎゅぅ！すれば大丈夫！』

いつもそう言っていたけど…
今の私は、ちゃんと笑えているのかな？

机に座ったままだと体勢が前のめりになって、ちょっと抱き付き難くって

「下に降りて…ぎゅぅしていい？」

「うん…掴まってて…」

セイジの腕に更に力が入る。

「え…？きゃっ！」

足が宙に浮いて、セイジに抱き抱えられていた。

「はははっ！」

無邪気に笑うセイジに釣られて自然と笑いが込み上がる。

「あはっ！もぉ〜ビックリしたぁ〜！」 

「はは…琴海…やっぱり、軽いね！」

「小っこいって思ってるんでしょ…」

「う〜ん…可愛いよ…」

そう言ってはにかむセイジが、私には可愛いかった。

「セイジ…」

「琴海…」

私たちは…そっと目を閉じて…

コツン…

て…おでこを寄せ合った…。