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ラブカルチャースクール 2
第18章 M Lesson 教養K
「いえ…ナツのお陰で…貴重な事も学べたので…」

決してナツの存在は無駄ではなかったし!
ナツの株を上げとかないと!
 
頭を上げたヤナセが、フッと口元を綻ばせ

「そうですか…少しナツには聞きましたが、それでしたら良かったです…」

含みを込めながら、ヤナセの視線はセイジに移される。

「ヤナセ…かなり時間オーバーして悪かった…」

セイジは苦い顔をしてヤナセに謝ったが、ヤナセは特に気にした様子もなく

「丁寧に講習してたみたいだから…仕方ないだろ…後は琴海様に話すから…」

「分かった…有難う…じゃぁ琴海さん、俺はもう行くね」

「う…うん…」

セイジは何か言いたそうな感じを残したまま…
小さく微笑んで行ってしまった…。

セイジの背中を見詰めていると

「琴海様…長時間になってお疲れでしょう…お茶の用意致しますから、少々お待ち下さい」

ヤナセは無駄のない身のこなしで、ラウンジに促した。

「はい…有難うございます…」

毎度見惚れてしまうが…
それより気になった事がある…

『琴海様に話す』

って…何か改まった話しでもあるのかな?

良い話しなら良いんだけどな…。

期待と不安が入り混じりながら、ヤナセの後に付いていった。


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