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ラブカルチャースクール 2
第19章 M Lesson 6回目

『ハヤトの様子がおかしくなったんだよ…。何かね、従姉妹の元カレに対して、凄い逆恨みし出して…。借金も肩代わりしてやってるしな…』
『えぇっ!そんな事言わないでよ里仲くん!借金返済の恩があるからさぁ!』
マスターから以前教えて貰った事と、先日のセイジへの言葉が合致する。
ハヤトが背負ったセイジ元カノの借金をセイジが今度は肩代わりしたんだ…。
きっとハヤトは腹ただしくて、マスターに話したのかもしれない…。
でもマスターは、逆にセイジに恩を感じていたんだ。
それにハヤトがラブカルの講師になったきっかけは、セイジへの復讐と、その従姉妹の借金返済のためだっただろうし…
本当だったら憎しみから解放されていい筈なのに、ハヤトは何でこんなに怒ってるんだろう?
出来たら二人に仲良くして貰いたい…
セイジへの恨みからも解放されて欲しいな…。
「ハヤト…私が口出す事じゃないかもしれないけど…その借金が解決したなら、もうセイジに対してそんな拘らなくてもいいんじゃないかな…」
精一杯穏やかに言ったのに
「本当だよ!口出すなっ!」
「きゃっ!痛たたたぁ〜!」
ハヤトは私の両頬を指で掴み、思いっきり引っ張った。

