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ラブカルチャースクール 2
第20章 Lesson 妄想
心臓がバクバクする。

平然を装って旦那を見上げると

「夕飯…惣菜…だったから…」

ギックゥ〜!

やっぱり、嫌だったのか…

「ごめんなさい…今日はちょっと…時間がなくて…」

また嫌味でも言われるかと、ギュッと口を結ぶ。

「大丈夫か?」

へ…今…なんと?

「な…にがですか?」

「顔が赤いが…風邪か?」

あっ…身体の火照りがまだ残っているのを、風邪だと思ってるみたいだ。

どうしたもんかと固まっていると、旦那の手が顔に近付いてきて

「熱はあるのか…?」

額に触れようとした途端…

「あ…やっ!」

パシッ! 

手を叩いてしまった。

「なっ…」
「あ……」

二人して言葉を失った。 

「すみません…驚いちゃって…」

一応謝ったが旦那はやり場のなくなった手を握り、妙な間を作ったかと思えば

「手首の痣…どうかしたのか?」

「え…痣…」

一難去ってまた一難!

今度は、手首の痣を気付かれてしまった。


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