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ラブカルチャースクール 2
第21章 M Lesson 7回目
「ハヤトの事なんですが…」

「ハヤトですか…先日は本当に申し訳ありません…指導の立場として改めてお詫び致します。」

そう言うと、ヤナセは頭を深々と下げた。

「いえっ!ヤナセさん、謝らないで下さい…私も出過ぎた真似をしてしまって…すみませんでした…」

私もテーブルにおでこが付きそうなくらい頭を下げる。

「出過ぎた真似…ですか?」

ヤナセは少し目を細め

「大体の事は…当事者二人から聞いてはいますが…」

ドキッリ!

『当事者二人』…て、ハヤトと…
セイジだよね…。

二人の確執は有名みたいだし、ヤナセは今回の借金の事まで知ってるんだ。 

「ハヤトも…どうしたらいいのか…解らないんじゃないかなって…」

緊張して膝の上で指先をモジモジさせ、思っている事をヤナセに伝えていく。

そんな私をジッと見詰めていたヤナセは…

「確かに…ハヤトの気持ちも解らなくはありません…ただどうしても私情を挟み過ぎですし…琴海様に対しての態度と行動は講師としては有るまじき事…私は今回の事も含めて許し難く思っております…」

綺麗な唇から低い声で紡ぎだされた言葉は…

丁寧だけど、ヤナセのラブカル講師としての信念と…

怒りを強く感じた。


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