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ラブカルチャースクール 2
第5章 Lesson 御来店
そっか…ワタリさん…ラブカルの講師なのか…。

怖いけど…怒って見える真剣な顔でさえ…やはり整っている。

外を通り過ぎる人たちが…窓際の二人に、一瞬目を奪われながら通りすがる。

「琴海ちゃん…二人にいつものを淹れたから、持って行って貰えるかな〜」

店長は、ニコニコと淹れたお茶をカウンターに置いてくれた。

「はい…アールグレイと…珈琲…?」

「珈琲は…ヤナセくんね…」

「分かりました…」

いつも…紅茶を淹れて貰ってたけど、ヤナセは普段…珈琲派なんだ…。

トレーを持つ手が、緊張して…震えてしまう。

カチャカチャカチャカチャ…

陶器の当たる音に、ヤナセが素早く反応した。

「琴海様…大丈夫ですか?」

「えっ…」
「様って…」

…と、店内が一瞬ざわめいた…。

ぎゃあぁぁぁ〜!!

今だけ『琴海様』は、止めて下さい!

「だ…大丈夫です…お待たせ致しました…」


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