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ラブカルチャースクール 2
第21章 M Lesson 7回目
ワタリは私の顔を覗き込み、頬に伝う涙を親指の根元で拭うと

「息出来るか?」

「ひゃい…?」

どういう意味か不思議に思った途端…

ワタリの顔が近付いてきて…

「え……ひゃ…んっ…」

唇が重なった。

この一連の流れに、何が起こるのか予測不可能になってフリーズしてしまう。

軽く重ねられた唇の上をワタリの唇が這う様に啄ばみだす。

微かに擦れる薄い皮は、くすぐられているみたいで背中がゾクゾクしてきた。

「んふ…あぁ……」

前回のレッスン同様、舌先でゆっくりと唇の輪郭をなぞられていく。

割れ目も左右に何度か擦られると、頭の芯がフワフワしていて、心地良くなってきて

「はぁ……ん…」

甘ったるい吐息が自然と唇の隙間から零れてしまう。

レッスンの時もそうだったけど…ワタリのキスは、気持ちを落ち着かせる魔法を掛けているみたいだ。

胸の中に立ち込めていた暗雲が徐々に払われていき、眩しい陽射しが差し込んでくる。

チュプ…

唇が離れ…視線が合うとイーグルアイが艶っぽく揺らめいた。

ドックン…

「は…ぁ……あ…有難う…ございます…」

私を落ち着かせるためのイレギュラーにお礼を言うと、ワタリは目を細め

「もう少しだ…」

「はい?なっ…んぐぅ…」

今度は激しく唇を押し付けられた。


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