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ラブカルチャースクール 2
第21章 M Lesson 7回目
今度ワタリはクルリと身体を反転させ、背中を向け床に片膝を付いた。
「ワタリさん?」
「ほら…肩に掴まれ…」
この状況で肩にと言うと…
『おんぶ』だ!
きっと逆らえないから、もう最後まで服従するしかない。
「お手数お掛け致します…」
「俺のせいだから…気にするな…」
ドッキン…
なん…ワタリと話していると、正に『漢!』って思う。
そのクセ…
「ストッキング持ったか?」
「はい…大丈夫です」
細かい!
厚みのある肩に手をかけ、広い背中に身を委ねると、ワタリの手が脚をしっかりと抱え込む。
今までに…こんな大きくて…
逞しい背中を知らない…。
そう思うと、なんだか胸の奥が苦しくなった。
この感覚が何かは分からなかったが…
今日はワタリの優しさに甘え切ってしまい、不甲斐なくて下唇をキュッと噛んだ。
「本当に…すみません…」
「人生長く生きてれば…こういう事だってある…」
「はい…」
「俺たちは完璧じゃない…強くもなるが、弱くもなる…」
「はい…」
チクチクと胸の奥が痛み出す。
「それでも…其々の身の丈で…生きて行くんだ…」
「は…い…」
「俺には出来てチビには出来ない事がある様に…チビには出来ても俺には出来ない事だってあるんだ」
「え…」
ワタリは片腕で私を支えながら、ロッカーからバックを取り出し、控え室に転がった靴を拾った。
「ワタリさん?」
「ほら…肩に掴まれ…」
この状況で肩にと言うと…
『おんぶ』だ!
きっと逆らえないから、もう最後まで服従するしかない。
「お手数お掛け致します…」
「俺のせいだから…気にするな…」
ドッキン…
なん…ワタリと話していると、正に『漢!』って思う。
そのクセ…
「ストッキング持ったか?」
「はい…大丈夫です」
細かい!
厚みのある肩に手をかけ、広い背中に身を委ねると、ワタリの手が脚をしっかりと抱え込む。
今までに…こんな大きくて…
逞しい背中を知らない…。
そう思うと、なんだか胸の奥が苦しくなった。
この感覚が何かは分からなかったが…
今日はワタリの優しさに甘え切ってしまい、不甲斐なくて下唇をキュッと噛んだ。
「本当に…すみません…」
「人生長く生きてれば…こういう事だってある…」
「はい…」
「俺たちは完璧じゃない…強くもなるが、弱くもなる…」
「はい…」
チクチクと胸の奥が痛み出す。
「それでも…其々の身の丈で…生きて行くんだ…」
「は…い…」
「俺には出来てチビには出来ない事がある様に…チビには出来ても俺には出来ない事だってあるんだ」
「え…」
ワタリは片腕で私を支えながら、ロッカーからバックを取り出し、控え室に転がった靴を拾った。