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ラブカルチャースクール 2
第21章 M Lesson 7回目
「あれ…」

いつもだったら、四天王の時はヤナセはドアの前で待っていてくれたのに…

「ソファーまで行くぞ」

ワタリは気にせず、ラウンジへと向かっていく。

「えっ!えぇっ!」

通路を抜けて、ラウンジの入り口まで着くと

「琴海様っ!」

ヤナセはデスクから急いで駆け寄ってきた。

心配そうな表情のヤナセにワタリは

「ヤナセ…済まなかった」
 
頭を下げて謝る。

ドックン…

また…胸が疼く…。

「あ…ヤナセさん…違うんです…」

説明しようとする私をヤナセは、少し目を細め

「大丈夫です…ワタリから聞いております…取り敢えずソファーにお座り下さい…」

少し憂いを残して微笑んだ。

ボスンッ!

「きゃぁっ!」

ワタリはリュックでも降ろすみたいにソファーに置くと、頭を左右に傾け首をコキコキと鳴らし最後に

ギロッ!

ひと睨みされ

「今日は早く寝ろ!」
 
「は…い…」

「ヤナセ…また後で…」

「あぁ…お疲れ様…」

ワタリは軽く手を上げて、まるで何もなかったかの様に広い背中を向け、ラウンジを出て行った。


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