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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
ラブカルだったら、あらゆる高級なお茶が飲める筈だ…

それにヤナセやワタリだったら、自分で淹れたお茶でも、お店に出せるくらい充分美味しいのに…

私が来ると知っていたなら…
何で出前なんか頼んだんだろうか?

もしかして……
『抜き打ちテスト』だったり!

恐る恐る振り向いて、ヤナセたちを見ると…

「琴海様…どうかされましたか?」

ヤナセと視線がカチ合ってしまった。

「いえいえ!もう少々お待ち下さい!」

「クスクス…はい…楽しみにお待ちしております…」

「は…いぃ…」

ひぃぃぃぃぃ!

やっぱり抜き打ちな気がしてきた…
これはかなり気合を入れよう!

アールグレイを蒸らしている間に、ブルーマウンテンをドリップする。

蒸らした粉に必死でお湯を注いでいると、背中越しにカタカタと二人のキーボード操作の音が合奏みたいに聞こえてくる。

レッスン以外の二人の仕事姿が新鮮に見えた。

ブルーライトカットの眼鏡をヤナセだけでなく、ワタリも装着していた。

一息入れるつもりで一週間休んだラブカルなのに…
こんな形でスクールに来る事になるなんて、妙な感じだ。

籠の中に一緒に入っていた、紙皿にスコーンとクリームを載せて…

「よし…出来た…」

準備が整った光景を腰に手を当てて、満足げに見ていると…
背中に何やら気配を感じた。


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