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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「何しにって…」
ドックン…
胸の奥から灰色の煙りが、立ち込めてくる様な感覚。
「今日…レッスンじゃなかっただろ?」
「そう…だけど…」
私も姉妹校に居ると思っていたセイジが本校に居る事の方が謎でならないのに…。
気持ちショックを隠せないで俯いて事情を説明するが
「バイトの出前で…来たの…」
これ以上は言葉が、出なかった。
セイジは息を一拍溜めてから
「琴海…ちょっと待っててね…」
一言残して、ヤナセたちがいるミーティングルームに入って行った。
ドックン…ドックン…
胸元のハープに手を当てる…。
会えて凄く嬉しい筈なのに…
今日は素直に喜べてない自分がいて…
モヤモヤしてしまう。
だからお願い…
この曇り空みたいな胸騒ぎを晴らして欲しい…。
しばらくすると…
ミーティングルームからセイジが勢い良く駆けてきて
「琴海っ!バイト先まで送るよ!」
無邪気な笑顔を満面に湛えているが…
今、バイト先までって言った!?
「な…そんな大丈夫なの?」
「ははっ!ヤナセから言われたから、お墨付きだよ」
私の顔を覗き込む様に屈み、手から籠を取り上げられ
「あっ!それは出前の…」
「持つよ、籐籠だから結構重いでしょ」
籠を手に取ったセイジは、いつもの笑顔でエレベーターのボタンを押した。
ドックン…
胸の奥から灰色の煙りが、立ち込めてくる様な感覚。
「今日…レッスンじゃなかっただろ?」
「そう…だけど…」
私も姉妹校に居ると思っていたセイジが本校に居る事の方が謎でならないのに…。
気持ちショックを隠せないで俯いて事情を説明するが
「バイトの出前で…来たの…」
これ以上は言葉が、出なかった。
セイジは息を一拍溜めてから
「琴海…ちょっと待っててね…」
一言残して、ヤナセたちがいるミーティングルームに入って行った。
ドックン…ドックン…
胸元のハープに手を当てる…。
会えて凄く嬉しい筈なのに…
今日は素直に喜べてない自分がいて…
モヤモヤしてしまう。
だからお願い…
この曇り空みたいな胸騒ぎを晴らして欲しい…。
しばらくすると…
ミーティングルームからセイジが勢い良く駆けてきて
「琴海っ!バイト先まで送るよ!」
無邪気な笑顔を満面に湛えているが…
今、バイト先までって言った!?
「な…そんな大丈夫なの?」
「ははっ!ヤナセから言われたから、お墨付きだよ」
私の顔を覗き込む様に屈み、手から籠を取り上げられ
「あっ!それは出前の…」
「持つよ、籐籠だから結構重いでしょ」
籠を手に取ったセイジは、いつもの笑顔でエレベーターのボタンを押した。