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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「いつまで…いるの…」

「明日のお昼には…こっちを出るかな…」

「そうなんだ…」

カップに口を付けてダージリンを一口啜り…
ほんの少しの勇気を奮い立たせる。

「セイジ…私ね…」

「うん…」

セイジは手に持っていたカップをソーサーに置いて、両腕をテーブルに付いて身体を少し前のめりにしてきた。

ドックン!ドックン!

胸の奥の小さな振動が早まっていく。 

上手く伝えられるかは分からないけど…
今話しておかないと…
きっと後悔する…。

「私…どうしてもラブカルの講師になりたいの…」

「…やっぱり…本気だったんだね…」

ドックン…

不安な雲が、また膨らみそうになった。

「うん…だから…旦那とも…離婚する予定なの…」

「…うん…」

セイジは気不味そうな表情になり…

「琴海…ごめんね…家庭を守る役には立てなかった…」

ズキンッ…

セイジは…離婚を望んでないのかな…。

自分の前に真直ぐ延びていた道に、亀裂が入りそうになる。

「でも…ヤナセは講師になる事を…応援してくれてるから…頑張りたいの…」

テーブルの下で震える両手をギュッと握り合い、手の甲に爪が食い込む痛みが気持ちを落ち着かせていく。


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