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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
数秒間…
セイジは目を閉じて、まるで祈りを込めるかのようだった。

「セイジ…」

チャームが唇から離れ、長い睫毛が影を落としていた瞳を開き…

セイジは口元を綻ばせる。

「願掛け…しといた…」

ドッキン!

「願掛け…?」

「うん…」

椅子から立ったセイジは、私の後ろに回ってネックレスの留め金を付け直してくれた。

「将来…ラブカルで一緒に講師としていられますようにって…」

キュン…

「本当…」

「うん…琴海が本気で講師になろうとしているのが分かったから…俺ももっと先輩として頑張らないとだね」

後ろから包み込むセイジの声に、胸元のチャームに手を当てて、何度もコクコクと頷きながら号泣してしまった。

「ひぃっく…ありが…ちょう…ひゃんばる…ね…」

「ははっ!うん!琴海なら大丈夫だよ!」

「ほんろぉ〜!?」

もう鼻声で、まともな言葉にならない。

セイジは店長からティッシュ箱を貰って来てくれて、私は心行くまで泣き倒してしまった。

チャームをギュッと握りながら、今日のセイジの言葉を信じていきたいと…

心から願わずにはいられなかった。



虹を見たあの日のように…

輝く空の下に続く…

お互いの道が…

どうか一本に繋がってますように…。


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