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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「え…ワタリ…」

なんで…さっき出前を届けたのに…。

「あっ!ワタリだ…」

セイジも突然のワタリの来店に、ちょっと驚いている。

先ずワタリは、真直ぐ店長の側に向かい

「マスター先程はご馳走でした」

店長はニコニコ笑顔で

「いやいや〜こちらこそ〜里仲くんがあそこに座ってるけど、カウンターにするかい?」

ワタリは細い目を更に細め、ジロリと私たちを一瞥し

「いえ…同席させて貰います…」

なっ!なんですってぇ〜!
カウンターでいいじゃないの!!

余りの展開に開いた口が塞がらない。

その間にもワタリの巨体が、ドンドンと近づいてくる。

「わっわっわっ!」

どうしたらいいか解らない内に、とうとう目の前に巨壁がそびえ立った。

 立ち尽くす私をワタリは、めっちゃ見下ろし

「座らないのか…チビ…」

イーグルアイを光らせる。

「はいっ!座ります!」

「チビ!?」

セイジはワタリが付けたアダ名に、スプーンを持つ手を止めた。

壁際の奥の席に急いで座ると、ワタリも椅子を引いて座ったが…

「え…こっち?」

すっかりセイジの隣に座ると思ったワタリは、私の横の席に腰を掛けた。



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