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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「過呼吸か?」
「え…過呼吸…」
頭がボーッとしてきて、二人の声が遠くに聞こえる感じがしてきた。
「おいチビ!俺の声、聞こえるか?」
ワタリの低くてハッキリした声が、消えそうな意識を繋ぎ止める。
「はぁ…い…ぃ…」
「よし…大丈夫だ…直ぐに戻るから、ゆっくりと深呼吸するんだ」
「はぁはぁ…は…ぃ…」
『大丈夫だ』…ワタリが言うなら、きっとそうなんだろう…。
言われた事を理解するより、本能的に反応した。
「セイジ…炭酸を貰ってこい!」
「分かった!」
ワタリはセイジに指示を出した後に、私の頭を自分の肩に凭れさせ、抱き締める様に背中を手を回して耳元で誘導を始める。
「先ずゆっくり吸え…」
「…すぅぅぅ…」
指示のまま息を吸い込んでいくと…
「よし…2秒息を止めろ」
「ん…」
苦しくて直ぐに呼吸をしたくなるが、真っ暗な闇に落ちそうな今、ワタリの声だけが命綱に思えた。
「よし…次は吸った倍くらいで、少しずつ息を吐き出せ…」
「はぁぁぁぁぁ……」
「よし…上出来だ…また吸え」
「すぅぅぅ…」
無意識の中にも『上出来』って言われた途端、ちょっと胸が熱くなる。
深呼吸を繰り返している間、ワタリは呼吸を促す様に背中を押していてくれた。
「え…過呼吸…」
頭がボーッとしてきて、二人の声が遠くに聞こえる感じがしてきた。
「おいチビ!俺の声、聞こえるか?」
ワタリの低くてハッキリした声が、消えそうな意識を繋ぎ止める。
「はぁ…い…ぃ…」
「よし…大丈夫だ…直ぐに戻るから、ゆっくりと深呼吸するんだ」
「はぁはぁ…は…ぃ…」
『大丈夫だ』…ワタリが言うなら、きっとそうなんだろう…。
言われた事を理解するより、本能的に反応した。
「セイジ…炭酸を貰ってこい!」
「分かった!」
ワタリはセイジに指示を出した後に、私の頭を自分の肩に凭れさせ、抱き締める様に背中を手を回して耳元で誘導を始める。
「先ずゆっくり吸え…」
「…すぅぅぅ…」
指示のまま息を吸い込んでいくと…
「よし…2秒息を止めろ」
「ん…」
苦しくて直ぐに呼吸をしたくなるが、真っ暗な闇に落ちそうな今、ワタリの声だけが命綱に思えた。
「よし…次は吸った倍くらいで、少しずつ息を吐き出せ…」
「はぁぁぁぁぁ……」
「よし…上出来だ…また吸え」
「すぅぅぅ…」
無意識の中にも『上出来』って言われた途端、ちょっと胸が熱くなる。
深呼吸を繰り返している間、ワタリは呼吸を促す様に背中を押していてくれた。