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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
何回繰り返しただろうか…
呼吸がかなり落ち着いてきて、ワタリは背中を摩ってくれながら

「もう…大丈夫だ…」

ワタリの珍しく穏やかな声と…

「琴海さん…」

セイジの心配そうな声が聞こえてくる。

まだ少しクラクラする頭をワタリの肩に預けたまま

「はぁぁぁ……すみません…でした…」

謝ったが、特にワタリには毎回迷惑を掛けている様な気がして、申し訳なさマックスだった。

「気にしなくて大丈夫だよ。落ち着いて良かった…」

優しく励ましてくれるセイジにも、なんとも言いようがないくらい、罪悪感で一杯だ。

なんで…こんな構図になってしまったんだろうか…。

私の落ち込みなど露程も気にせず、ワタリは

「セイジ…俺と替われ。報告してくるから」

「あぁ…了解…」

ワタリは私を椅子に寄り掛からせ、席を立って店の外に出て行った。

代わりに隣にはセイジが座り、心配気に顔を覗き込んできて

「琴海…苦しくない?」

「セイジ…ごめんね…」

「ううん…いきなり具合悪くなったんだから、気にしなくていいんだよ…」

そう言ってくれながらも、憂いた表情は凄く…

悲しそうに見えた。
  
「ごめんね…」

「琴海…大丈夫…大丈夫だよ…」

セイジはそっと抱き締めてくれ、腕の中で頭と背中を優しく撫でる。

温かいセイジの胸の中に顔を埋めて…
静かに目を閉じた…。


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