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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
カラ〜ン!コロ〜ン! 

いつもより大きめの呼鈴の音に、セイジの胸で寝落ちした意識が、現実に引き戻される。

「あ…寝ちゃってた…」

「うん…ほんの数分だけどね」

顔を上げると、セイジの穏やかに微笑む瞳があった。

ずっと…抱き締めていてくれてたんだ…。

「セイジ…ごめんね…暑苦しかったでしょ…」

「ん〜?温かかったよ…」 

ずっとこうしていたいな… 
もう一回胸の中に顔を埋めようかと思ったら…

「お加減はいかがですか…琴海様…」

聞き覚えのある声が降ってきた。

「琴海…様…って…ひぃっ…」

天井を見上げる様に顔を上げると、そこにはヘーゼルの瞳がジッと見詰めてきた。

「ヤナセさん…」

ヤナセは神妙な面持ちで

「ワタリから状況報告は聞きました。タクシーを呼びましたので、ご帰宅に使って下さい…」

「タクシー…って…いつものですか?」

「はい」

「え…でも今日はレッスンでもありませんし…それでラブ…あ…タクシーを使うのは…」

ヤナセは柔らかく微笑んで

「お気になさらず…今回は二人の講師が居た中での事ですので、当校の責任を持ってご自宅まで送らせていただきます」

きっと、何を言おうとヤナセは引かないだろう…
ここは素直に…

「は…い…宜しくお願い致します…」

セイジの腕の中で、項垂れる様にヤナセに頭を下げた。


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