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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「セイジ…さっきの出前でヤナセが多分…」

そう一言囁くと、セイジも察した様で

「あぁ…ヤナセが……そういう事か…」

苦笑しながら前髪を掻き上げ、おでこにサラサラと前髪が落ちる。

「やっぱりヤナセは凄いな…」

「セイジ?」

頭を傾げて見上げると、セイジはいつもの笑顔で

「行こうか!手に掴まって!」

私の手を取って店のドアに向かった。

「琴海ちゃんお疲れ様〜!」

「はい!有難うございました!」

店長もニコニコと笑って見送ってくれた。

ドアの前に立ち、セイジがノブに手を掛ける…

ドックン…

このドアを出ると…
セイジとしばらく会えないんだ…。

そう思うと、胸の奥が締め付けられる感覚になって、握り合っている手にギュッと力を込める。

するとセイジは動きを一瞬止め、ゆっくりと視線を移し…
ジッと見詰めてきて…

ドッキン…

「あ…」

「行こっか…」

花の蕾を綻ばせた様にセイジは微笑み掛けてくれ、手を握り返してきた。

キュン…

「うん…」

『待ってる』…

セイジの指先からは、そう伝わってきた様に思えた…。

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