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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
カラ〜ン…コロ〜ン…

表に出るとお店の前にタクシーが到着していて、ヤナセとワタリが待ち構えていた。

ワタリはまるで肘掛の様に車の屋根に肘を付き、ヤナセは組んでいた腕を解き、タクシーのドアを開けてくれた。

「どうぞ…琴海様」

「は…はい…どうも…」

三人に見守られてタクシーに乗る光景は、端から見たら異様だろう…
通りすがる女性だけでなく、おじさんたちまで振り返る。

特にワタリなんて飛び抜けて背が高いから、目立って仕方ない。

セイジの手が名残惜しいどころじゃなくなってしまい、慌てて後部座席に飛び乗ると…

「琴海様…失礼します…」

隣にヤナセも乗ってきた。

「へ…ヤナセさん?」

「体調が心配ですので…ご自宅前まで送らせて頂きます」

「え…でも…」

「はい?」

ヤナセは疑問系で、ニッコリ微笑む。

カ〜ン!終了〜!

これ以上は何も言えなかった。

「二人はもう帰って大丈夫だから、明日また宜しく…」

半分開けた窓からヤナセは一言、二人に伝えた後にワタリが

「チビ…しっかり休め…」

最後に低い声で労ってくれた。

「あ…はいっ!今日は、有難うございました!

二人が黙って頷くと、タクシーは静かに走り出した。


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