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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
ウィィィン…

マンションのエレベーターにヤナセと二人っきりになる。

思えば初めてかもしれない…。

色んな意味で、ワタリ並みに緊張してくる。

自分の部屋の階に到着し、ヤナセの一歩前を出て、通路を歩いて行く。

思えば結婚してから、部屋に来たのって、旦那と私の両親と親友の沙知絵くらいだな…

今ヤナセと一緒に居るのは不思議な感覚だ。

部屋のドアの前に着き

「あの…ここなんですけど…」

「はい…」

ドッキン…ドッキン…

ヤナセも…中に入るのかな?

今朝掃除はしたけど、一応遠慮がちに

「あの…中…散らかってますが…」

「お気になさらず…」

ドックン!

あぁぁぁぁ〜!
どうしよう〜!

心臓が回転しそうなくらい、脈が早まりだす。

ガチャ…

鍵を開けた瞬間…

「琴海様…私はここで戻りますので…」

「そうですか〜戻り……え!帰るんですか?」

唖然としてヤナセを見上げると、麗しの瞳が優しく微笑み

「はい…ご自宅の玄関まで無事に辿り着かれたのを見届けましたので…私はここで失礼致します」

いつもの綺麗なお辞儀をした。


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