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ラブカルチャースクール 2
第23章 M Lesson 8回目
控え室のソファーに座りながら、脚と手を前に出して伸びをする。

「ん〜それにしても、なんであそこまで完璧に出来上がるんだろう?」

ヤナセの動きには無駄がない。

一つ一つが洗練されていて、まるで舞でも踊っているかのようだ。

「どういう環境で育ったら、ああなれるんだろうか?」

そう言えば店長、前にヤナセの事話してたよな…
昔はそんな笑わなかったって言ってたよね…。

今じゃ色気ダダ漏れの笑顔をいつも振り巻いているけどな〜。

「ヤナセもだけど…セイジもワタリも… 
姉さんも…」

皆どんな風に生きてきたんだろうか?

そんな事をつい考えてしまっていると…

カツン…カツン…

靴音が近付いてきた。

来た!

でも、この落ち着いた足音は…ホズミ姉さんじゃないっぽいな…。

まさか…またワタリ?

それともマサキ?

いやいや…知らない講師の可能性もあるかもしれない。

いつも緊張する瞬間だけど、今日はなんだかいつもと違って、気持ちに余裕が持てていた。

ドアをジッと見詰めて、今日の担当講師を待ち構える…

コツン…

足音が止まり…

ガチャリ…

物静かにドアが開かれ…

そこに立って居たのは…

「え…ウ…ソ…」

ニッコリ笑った講師が部屋に入った途端、薔薇の香りがフンワリとほのかに漂った。 


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