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ラブカルチャースクール 2
第23章 M Lesson 8回目
「お疲れ様です…琴海様…」

ラウンジに戻ると、ヤナセがデスクの椅子から立って出迎えてくれた。

ホズミから報告が届いているからか、今日は控え室のドアの前では待ち構えて居なかった。

ハヤトの時は、勝手に乗り込んで来てくれたのに…

講師陣の信頼関係相関図が見えてきそうだ。

「無事に…終わりました…」

ヤナセは優しく微笑んで頷くのを見ると、なんか妙に照れ臭く感じる。

思えばいつも心配を掛けさせていて、申し訳ない。

セイジの事で精神的に不安定になって、体調管理も出来なくて…
挙句、ヤナセを旦那と鉢合わせさせてしまうし…。

「お茶を淹れますね…」

ヤナセは優美な動作で、ティーセットの用意を始めた。

お洒落なカップに、再度オリエンタルバカンスを注いでくれながら

「琴海様…今日のレッスンですが…」

ドッキン!

キタッ!
何を言われるんだろうか…。

「はい?」

緊張感で声が妙に高くなる。

そんな私にチラリと視線を流し

「クス…いえ…ホズミのエステに付き合わせてしまった様で…申し訳ありません…」

紅茶を注いだカップを差し出して、深々と頭を下げてきた。

「え…楽しかったですし、勉強になりましたから…」

「そうですか…確かにアンダーヘアーの処理でしたよね…」

「は…い…」

しまった…なんとなくこの流れは良くない気がしてきた。  

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