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第24章 Lesson 健康診断

ヤナセが運転しながら、話し掛けてくる。

「琴海様…朝食抜かれてきたから、終わる頃にはお腹が空きますね…」

「はい多分…もう空いてますし…」

「クス…帰りに何か美味しい物でも食べて帰りましょう…」

「はい…楽しみです」

ヤナセの言葉に受け答えしたものの…
最後の意味がちょっと気にかかる。

まさかご飯まで一緒じゃないよね？

ヤナセは、セイジやワタリとはまた違ったドキドキ感がしてしまうな〜。

目的のメディカルはラブカルビルほどではないけど大きな建物で、駐車場は地下にあってヤナセは軽々とバックで駐車した。

「お疲れ様です琴海様…着きましたよ」

「有難うございます」

車に乗っている時間は正味２０分ほどだったけど、なんだかやたら長く感じてしまった。

「このビルの３階と、４階がメディカルで…他はまた医療関係の会社が入っています…」

「そうなんですか…」

乗ったエレベータに表示された各階の会社名を見ると、中には聞き覚えのある社名もあった。

これ全部ラブカルとグループなのかな？

大本の会社は知らないけど…
ラブカルを創立した人って…どんな人物なんだろう？

私も講師になれたら、そういう事も知れる時が来るのかな…。

ドックン…ドックン…

自分の未来が大きく動き出している事に、胸の高揚感が高鳴ってきた。