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第24章 Lesson 健康診断

レントゲンは普通の？技師さんで、あっという間に終わり

「次は血圧を測って…その後心電図と採血になります…」

ヤナセが行程を説明しながら、メディカル内を庭の様に案内してくれた。

慣れない場所だと迷ってウロチョロしてしまうから、ヤナセの後を付いて行くだけなのは凄く楽だった。

血圧測る機械の所に着き

「琴海様…椅子に座ってここの穴に腕を通して下さい…」

「はい！」

今日一日は、ヤナセ先生の言う通りに行動だな。

測定は、腕を入れてスイッチを押すだけで簡単だ。

出てきた紙をヤナセが確認し

「上１１０…下６５…血圧は大丈夫ですね…次、心電図に参ります」

ヤナセは穏やかに微笑みながら、スリッパでいつもより遅めの私の歩調に合わせて、ゆっくりと歩いてくれる。 

「ここですね…」

ガラッとドアを開くと、部屋の真ん中にベッドと心電図の機械が置かれている。 

他には人が居なかったから、どうやらここはヤナセが担当してくれるみたいだ。

実は心電図は初めてだ…
どんな風にするんだろう？

「ヤナセさん…私、初めてで…」

ヤナセはジャケットを脱いでシャツの袖を少し捲り、心電図の準備をしながら 

「そうですか…そんなお時間は掛かりませんので…ここに仰向けに寝ていただけますか」

いつもの美しい笑顔で微笑んでいた。