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ラブカルチャースクール 2
第24章 Lesson 健康診断
「ひっく…うっうぅ…嫌ですぅ…」

号泣しながら懇願した。

そんな事を言うのは、我儘なのは分かっている… 
ヤナセにはヤナセの人生があって…

ヤナセなんだから、きっと自分の将来くらい、自分で決めているんだろう。

だって…ヤナセだから…

頭の中がぐちゃぐちゃになって、収拾が付かなくて…

「ふぅぅ〜!ひっく…うぅぅぅ〜」

子どものように泣きじゃくってしまう。

「琴海様…」

流石のヤナセもなんて言っていいのか、考えかねている。

自分の進む先に居て欲しいのはセイジだ。

でもその未来には、ヤナセも当然存在をしてて…

講師になった自分をいつまでも見守って貰えるんだと、どこかで当たり前の様に思っていたんだ。

まさか…ヤナセがラブカルから居なくなるなんて…

それもかなり現実的に起こりえる事だなんて…

想像だにしてなくって…

「ひぃっく…ぐす…すみま…しぇん…」

どうにも涙が止まらない。

「琴海様…使って下さい…」

ヤナセはどこからかティッシュボックスを取り出して、膝の上に乗せてくれた。

「ふぅっ…ひゃ…い…」

恥ずかしいけど鼻水が落ちそうだったから、急いで鼻をかんだ。

ヤナセもティッシュを数枚取って、涙で濡れた頬を拭ってくれながら

「琴海様…そんなに泣いて下さって…嬉しいですよ…」

なんとも言いようのない、切ない笑顔を浮かべていた。


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