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第24章 Lesson 健康診断

ヤナセが車で向かった先は…
いつも見かける風景の場所で…

「駐車場に入れて来ますので琴海様エントランスで待ってて頂けますか」

「はい…」

車を目的のビルの隣の立体駐車場に入れている間、エントランスのエレベーター前でヤナセを待つ。

ビルに入ってる企業のボードを見ると…

「明らかに…ラブカルビルだよね…ここ…」

そう…ヤナセの行き付けと言った店は…
いつもレッスンに来ているスクールのビルだった！

ビルの殆どがラブカルで占めていて、飲食店が入ってる風には見えない。

「もしかして…隠し扉があるとか…」

などと妄想を膨らましていると

「クスクス…そんなハイテクな造りはしてませんよ…」

ヤナセにしっかり聞かれていた。

「あっ！いえっ！」

慌てる私にヤナセは微笑みながら、エレベーターのボタンを押し

「スクールの講師は独身者なんで…家もマンションで寮生活が殆どなんです…空いた時間は各々レッスンの準備をしたり…身体を鍛えたりと…時間が余り無いので自炊までしてる講師は少ないんです…」

「はい…そうですよね…忙しそうですもん…」

ヤナセとワタリが出前取った時の事を思い出す…
二人とも大量の資料をパソコンに打ち込んでいた。

「なので…講師たちが食事する食堂がありまして…」

「あ〜！なるほど！それなら安心！」

えっ！？
講師たちが…食事する…

えぇぇぇぇぇぇっ！？