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明君のお母さんと僕
第5章 柱の観音様
僕は告白すると、明君のお母さんはすぐに首筋近くの髪の毛を触って、「ほんとだ」と驚いた顔で呟いた。でも、すぐに「大丈夫よ」と言ってくれた。
僕は怒られなくて良かったと思うと同時に、「ティッシュ、ティッシュ……」と、起き上がって、明君の勉強机に置いてあるティッシュ箱を手に取った。
明君のお母さんはすでに上半身を起こして、体のどこに飛び散ったか、手探りで探していた。
あれ?
寝転んでいた時は気づかなかったけど、明君のお母さんの背中、脇腹の裏側あたりに紫色の痣があった。内出血しているようだ。
「あの……それ」
僕は指をさして尋ねた。明君のお母さんは「あっ」と、咄嗟にその部分を手で隠した。
「なんでもないの。この前、掃除していた時、机にぶつけたの」
「痛そうだよ、大丈夫?」
「ええ。もう全然痛くないから。ティッシュ……持ってきてくれる?」
この時にはちょっと変な明君のお母さんではなく、いつもの明君のお母さんに戻っていた気がする。僕がティッシュで体を拭いてあげるといったら、「ありがとう」と優しい声で言ってくれた。そんなに拭いてもらえるのが嬉しかったのかな。
【第五章 柱の観音様】おわり
本作『明君のお母さんと僕』(匠芸社・シトラス文庫)は、DMMブックスやコミックシーモア、Kindleなどで、電子書籍として発売中です。
僕は怒られなくて良かったと思うと同時に、「ティッシュ、ティッシュ……」と、起き上がって、明君の勉強机に置いてあるティッシュ箱を手に取った。
明君のお母さんはすでに上半身を起こして、体のどこに飛び散ったか、手探りで探していた。
あれ?
寝転んでいた時は気づかなかったけど、明君のお母さんの背中、脇腹の裏側あたりに紫色の痣があった。内出血しているようだ。
「あの……それ」
僕は指をさして尋ねた。明君のお母さんは「あっ」と、咄嗟にその部分を手で隠した。
「なんでもないの。この前、掃除していた時、机にぶつけたの」
「痛そうだよ、大丈夫?」
「ええ。もう全然痛くないから。ティッシュ……持ってきてくれる?」
この時にはちょっと変な明君のお母さんではなく、いつもの明君のお母さんに戻っていた気がする。僕がティッシュで体を拭いてあげるといったら、「ありがとう」と優しい声で言ってくれた。そんなに拭いてもらえるのが嬉しかったのかな。
【第五章 柱の観音様】おわり
本作『明君のお母さんと僕』(匠芸社・シトラス文庫)は、DMMブックスやコミックシーモア、Kindleなどで、電子書籍として発売中です。

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