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明君のお母さんと僕
第6章 風鈴と羊のタオルケット
誰か覚えているだろうか。僕が十四歳だったのは昭和59年なので、おそらくその時期だ。関西ローカル局のKBS京都で夕刻、たまに流れていた交通安全のCMがあった。
「とおりゃんせ」の歌が不気味に流れるなか、ボールで遊んでいる一人の少女。
歩行者用の信号機が赤に変わる。
ボールが大きくバウンドしながら道路に出てしまう。少女はボールを追いかける。
そして、鳴り響く車の急ブレーキ音。
うろ覚えなので間違っているかもしれないが、とにかく僕は当時、このCMが始まると、テレビを消すか、家族の誰かがテレビを見ていたら、その場から逃げ出すほど怖かった。
心の傷を抉られるようだった。明君のことを思い出してしまうからだ。
「とおりゃんせ」の歌が不気味に流れるなか、ボールで遊んでいる一人の少女。
歩行者用の信号機が赤に変わる。
ボールが大きくバウンドしながら道路に出てしまう。少女はボールを追いかける。
そして、鳴り響く車の急ブレーキ音。
うろ覚えなので間違っているかもしれないが、とにかく僕は当時、このCMが始まると、テレビを消すか、家族の誰かがテレビを見ていたら、その場から逃げ出すほど怖かった。
心の傷を抉られるようだった。明君のことを思い出してしまうからだ。

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