この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ドラゴンの潜む山
第1章 ドラゴンの潜む山

 きっとこの場所から見えるあの岩が、たまたまドラゴンの形に見えたのだ。偶然、ここがあの日美桜がドラゴンに出会った場所だった。昼間どんなに探しても、明るい中じゃ見つかるはずがなかった。

「美桜! ねえ美桜! あれのこと? 美桜が見たドラゴンて」
「……ん」

 美桜は油の切れたゼンマイ人形のように、ゆっくりと上空を見上げる。光の失われた瞳に、生気が戻ったような気がした。

「そう! 真っ黒いドラゴン! やっと会えた……」
「本当にいたんだね。ごめんね、疑ったりして」

 その時だった。突然サイレンが鳴り響いた。防災用のものだと理解する。
 赤いランプの光も微かに届いていた。また、稲光。防災用のランプの赤が、ちょうど黒いドラゴンが炎を吐いているように見えた。

「あの、炎の方に歩いたの。そうしたら、山を降りられた」

 町までの道しるべになったのだ。
 穂乃果は頷いて、スマートフォンのライトをドラゴンが吐く炎の方向に向けた。
 自力では美桜の体を連れて下まで行くのは厳しかった。でも、探しに来てくれたら。この光に気付いてくれたら。
 穂乃果はドラゴンに願った。
 美桜の手を握り、助けを待ち続けた。
/35ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ