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ドラゴンの潜む山
第1章 ドラゴンの潜む山

 ーー二十年後。

「桐谷さん。本日はお忙しい中スタジオにお越しいただき、ありがとうございます」

 マイクを向ける女性キャスター。穂乃果は緊張しながら、頭を下げた。
 雑誌やネットの記事にインタビューを掲載される機会は今までもあった。だが、こうして朝のニュースに呼ばれるのは初めてだった。
 普段は白衣ばかりだが、さすがにそれではと思い、白色のカジュアルなパンツスーツで臨んだ。

「桐谷穂乃果さんは、ドラゴン型のロボットを初めて家庭用に販売し、話題となりました」

 モニターに映像が流れる。穂乃果が開発した、ドラニカという名前のドラゴン型ロボットだ。体調はダチョウくらいのサイズで、立つと大人の胸くらいまである。
 小学校の様子が映し出された。低学年らしい女の子がドラニカの背に乗り、校庭を走り回っている。
 続いて、ドラニカが翼を広げ、数メートル浮かび上がる映像もあった。大空を自由自在に飛びまわるまではいかないが、一時間程度の低空飛行なら可能だ。

「いやあ、すごい迫力ですねえ。まだやはりメンテナンスや管理費用など合わせると維持費が高額になってしまうので、気軽に子供に買い与えるのは難しいですが、ドラニカがうちに来たら、子供だけじゃなくて、大人だって大喜びですね!」
「はい、本当に。黒色がまたスタイリッシュで素敵ですね!」

 別のアナウンサーも頷く。

「ありがとうございます。そんなふうに言っていただけてとても嬉しいです」

 穂乃果が笑顔を向けると、今度は穂乃果の経歴が紹介された。
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