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月曜日の処方箋
第3章 内診台の上で
「――はい、お疲れ様。エコー抜くね」
加藤の穏やかな声とともに、身体の奥で重苦しい圧迫感を与えていた器具が、スルスルとゆっくり引き抜かれていく。
「ふう……っ、はぁ……っ……」
荒い息を整える間もなく、加藤が次の処置を告げる。
「次は、炎症が起きていないか詳しく確認するために、診察の器具を入れるね。少し冷たくて圧迫感があるから、また力を抜いておいてね。」
カチャリと金属が擦れ合う音が響く。
ひんやりと冷やされたクスコの先端が、再び敏感になった入り口へとそっとあてがわれた。
「じゃあ、入れるよ。ゆっくり息を吐いてね……」
「っっ――!」
器具が押し込まれた瞬間、先ほどとは違う硬質な金属の冷たさと、広げられるような強い痛みが下半身を襲う。
陽菜は思わず「ひっ……!」と短く悲鳴を上げ、固定された脚をじたばたと動かそうと身をよじらせた。
しかし、マジックテープでしっかりと縛られた太ももはびくともせず、無残に開かれたままの姿勢が強制される。
「痛い……っ、無理です、抜いて……っ、痛いですっ……!」
涙を浮かべた陽菜が首を左右に激しく振り、泣き叫ぶように訴える。
「ごめんね、もう少しだからね。……あぁ、なるほどね……」
カーテンの向こうでクスコを開いた医師が、何かに気づいたように小さく呟いた。
「ちょっと見てみると、やっぱり粘膜のところが全体的に炎症を起こして真っ赤に腫れているね。これじゃあ触るだけでも痛むはずだわ」
「うぅ……っ、痛い……痛いです……っ……」
「この腫れを早く引かせるために、今日は膣の中に直接お注射をしましょうか。その方が確実に効くからね」
「…注射……ですか……? ?」
想像もしなかった処置の提案に、陽菜の顔から血の気がサーっと引いていく。
「うん、すぐ終わるからね。動かないようにしっかり固定したまま、細い針を入れるからね」
「いや……っ、やだ、そんなの絶対無理です……っ! こわい、やめてくださいっ……!」
パニックに陥った陽菜が涙をボロボロと零し、手すりを狂ったように強く握りしめて身体を激しく反らせる。
しかし、看護師が優しく、しかし確かな力で陽菜の肩を押さえて動きを制止した。

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