この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月曜日の処方箋
第3章 内診台の上で
「すぐ終わるからね。力を抜いて、息を吸って……吐いて……」
看護師のなだめる声を聞く間もなく、加藤の手元が動いた。
クスコで広げられた、ただでさえ炎症を起こして敏感になっている粘膜の奥へ、冷たい金属の細い管――注射針が差し向けられる。
「――っ、入れるよ。動かないでね」
「あ、ひっ――ぁ、ぁあぁぁあっっ――!!!」
粘膜の奥、普段絶対に刺激されない深い場所に直接針が突き刺さった瞬間、陽菜の喉からこれまでに聞いたこともないような絶叫が絞り出された。
電流が走ったような焼けるような激痛が下半身を駆け抜け、頭の中が真っ白に弾け飛ぶ。
「い、痛いっ、痛い痛い痛いっ……! やめてっ、痛いよぉ……っ!!」
痛みに耐えかねて腰を浮かせようとするも、機械とベルトがそれを許さない。
「――ううっ、あぁあ……っ!」
膣内の奥深くに突き刺さった針から、ずぷり、と重く粘度を持った液体がゆっくりと流し込まれ始めた。
「んっ、くぅ……っ……! あ、熱い……っ、中で変な感じがするっ……痛い、痛いよぉ……っ!」
サラサラとした液体ではなく、ドロリとした濃い薬液が炎症を起こしたデリケートな粘膜を押し広げるようにして満たしていく。
組織の隙間に無理やり冷たい異物が入り込んでいくような、内側から引き裂かれるような鈍い痛みが、下半身全体を強烈に圧迫した。
「よしよし、いい子だね……。炎症にしっかり効かせるお薬だからね。ゆっくり入れるから、もう少しの辛抱だよ」
加藤の落ち着いた声が響くが、今の陽菜にはその言葉を理解する余裕すらない。
腫れ上がった粘膜への刺激を和らげるため、医師は薬液の推力を極限まで抑え、ほんの数ミリずつ、慎重に、あまりにもゆっくりとシリンダーを押していく。
「あ、ぁ……っ……はや、く……早く終わらせて……っ、もう無理、痛い、痛いよぉ……っ!」
急激に入れれば激痛が増すため、早く終わらせることもできない。
時間引き伸ばされたような残酷なスローモーションの中で、薬液が染み込んでいくたびに陽菜は何度も身をよじらせた。
固定された足首や太ももがミシミシと音を立てるのではないかというほど、全身の筋肉が強ばり、震えが止まらない。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


