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ヒミツのカルテ
第1章 咲希(32)不感症?
隠すもののなくなった胸を、川島の両手がダイレクトに、そしてしっかりと包み込んだ。
衣服の摩擦すら挟まない、剥き出しの皮膚と皮膚の触れ合い。
コリコリと硬く尖りきった両側の乳頭が、川島のあたたかな手のひらと指先に直接捉えられ、ねっとりと、執拗に弄ばれる。
「ひゃああっ……! ん、あぁぁんっ――!!」
あまりの生々しい快感と、全身がとろけるような刺激の波に、咲希の理性の残滓は完全に打ち砕かれた。
頭の芯が白くスパークし、彼女の身体は弓なりに大きく、そして美しくのけぞる。
「はぁっ、はぁっ……っ……んっ……」
激しい快感の余韻が全身の神経を痺れさせ、咲希はベッドの上にぐったりと身を横たえたまま、荒い息を繰り返していた。
上半身を露わにした無防備な姿のまま、潤んだ瞳をうっすらと開けると、目の前には変わらず穏やかな笑みをたたえた川島医師の姿がある。
川島は、大きく波打つ咲希の胸の動きや、火照った顔を優しく見つめながら、ゆっくりと声をかけた。
「……怖くなかったですか?」
その問いかけに、咲希は少しだけ戸惑ったように瞬きをしてから、小さく首を横に振った。
そして、かすかに掠れた、甘い余韻の混じる声で返事をする。
「……ううん……、こわく、ないです……」
「よかったです。恐怖がすっかり消えて、ご自身の身体の感覚を楽しめるようになっていますね」
川島は満足そうに微笑むと、さらに一歩、次の段階へと進むための優しい指示を出した。
「では、今日のメインのステップに進んでみましょうか。……一度、ベッドにしっかり横になってくださいね」
「――っ……は、い……」
心臓が再びドキリと大きく跳ねたが、もう拒絶する気持ちは微塵もなかった。
咲希は息を深く吸い込み、高鳴る鼓動を鎮めるようにして、ふかふかとしたマットレスの上にゆっくりと身体を横たえた。

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