この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ヒミツのカルテ
第1章 咲希(32)不感症?
「両手は胸の上で、軽く組むようにして置いてくださいね。そして、ゆっくりお口から息を吸って、細く長く吐きましょうか」
川島の穏やかな声に合わせて、咲希は言われた通りに息を吸い、そしてゆっくりと息を吐き出した。
冷たくなっていた肺のあたりに、少しだけ温かい空気が巡るような気がする。
「ありがとうございます。では、失礼しますね」
その言葉とともに、川島はそっと手を伸ばし、咲希のガウンを優しくお腹のあたりまでまくり上げた。
次の瞬間、天井に設置された専用のライトがカチリと音を立てて点灯し、咲希の下半身のあたりをピンポイントで明るく照らし出す。
自分の最もプライベートな部分が、明るい光の下にさらけ出される。
頭では「診察なのだから当たり前だ」と分かっていても、冷や汗が背中を伝い、反射的に内ももの筋肉がギュッとこわばろうとした。
(……怖い、見られている……っ)
息が浅くなりかけたその時、目の前に座る川島の優しい瞳と目が合った。
「ゆっくり呼吸していきましょうね」
桐島医師の揺るぎない、温かみのある声が耳に届く。
その言葉に合わせるように、咲希はハァーっと細く長く息を吐き出した。
「では、少し触れますね」
そう告げた直後、川島の手がそっと咲希の体に触れ、クリトリスの周りのひだを左右へと大きく、思いっきり開かれた。
「ひっ……!」
反射的に、咲希の喉から小さな悲鳴が漏れた。
誰にも見せたことのない、一番デリケートな場所。
そこをこんなにも明るい光の下で、赤裸々に、そして大きく広げられる。
恐怖と羞恥心が一気にピークに達し、咲希の体は硬直した。
あまりの恥ずかしさに、涙がスーッと目尻からこぼれ落ちる。
(見られている……こんなところまで、全部……)
心臓がバクバクと暴れ回り、逃げ出したい衝動に駆られたが、開かれた脚はベッドの構造に固定され、動かすことができない。
ガウンを握りしめる両手に、自然と力がこもった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


