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第5章 <お酒のちから>

入ったラブホテルは、安めの料金で部屋の内装も普通のビジネスホテルみたいだった。

部屋に入るなり、田所課長はベットに腰掛ける。

『さっ！寝よう！』

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ…
私にベットにおいで！っと言わんばかりに、ベットの布団を叩く田所課長。

「あたしはソファーで寝るんで、お構い無く。」

『じゃぁ、俺もソファーで寝る！
一緒に寝てくれるって言ったじゃん！』

「はぁ…。分かりましたよ。布団で寝れば良いんでしょ？」

『うん！』

「ただし！ベットの半分からあたしの方に入った瞬間殴ります。」

『分かった！さっ、寝よう！』

(この人本当に分かってるのかな…？)