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第6章 <曖昧な態度>

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…

携帯電話のアラームが鳴り響く。

(うるさいなぁ…。)

時計を見ると午前５時30分。
昨晩お酒を飲んだから体がダルい。

ハッ！っと我に返り隣を見ると…
まだ爆睡中の田所課長がいた。

(ヤバイ！このままじゃ接待ゴルフに遅刻する！)

慌てて私は田所課長を揺さぶり起こす。

「田所課長！起きて下さい！田所課長！」

『………ふあ？…なに？…まだねる…。』

反応を見る限り、無事アルコールも抜けて酔っぱらいではなくなったようだ。

「ゴルフ遅刻しますよ！社長に怒られるんじゃないんですか？」

『……はぁ？……………あっ？ヤベッ!!今何時?!』

飛び起きた田所課長は、いつものオールバックからは想像できないぐらい酷い寝癖だった。