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第7章 <疑惑と噂>

飲み屋街の路肩に田所課長は車を停めて待っててくれたので、周りに会社の人達が居ないかどうか確認し急いで車に乗り込んだ。

『飲み会中にごめんな。』

「いえ、帰りのタクシー代が浮いたんでいいです。」

『そのっ話なんだけど…。』

「なんですか？」

『俺やっぱり野原さんのこと諦めきれないんだ。一番じゃなくても良いから…これからも色んなところに一緒に行ったりしたいなって…思って。』

「んー…。それって友達以上恋人未満って感じですか？」

『そうとも言うかな？』

「…そうですか。
あたし…さっき嶋さんに田所課長と付き合ってるのか聞かれました。
なんか付き合ってるって噂になってるみたいです。」

『え？！そうなの？？』